2009年12月11日
アンを探して「文学少女たちの夢」

先ごろ、シンガポール映画祭で最優秀作品賞と監督賞をとった県出身の宮平貴子さん監督の「アンを探して」を見てきた。桜坂劇場で公開されていたのだが、行ってみてびっくり。すごい列で整理券が必要だった。県出身の監督、そして名作「赤毛のアン」、で映画賞受賞が拍車をかけたのだろうか、とにかく大勢の人だった。
吉行和子演じる祖母の少女のころの夢をかなえるべく、孫娘の(石橋貴明の娘穂のかが演じる)アンリは、「赤毛のアン」の舞台となったカナダはプリンス・エドワード島へ行く。そこで出会った人びととの交流を描き、最後はばあちゃんの夢もかなうというお話だ。脚本がしっかりしていい作品だと思った。
祖母が初恋の人へしたためた手紙をお別れパーティで読むアンリ。人間への愛と世界の平和を祈ったその手紙はとてもよかった。
出演の穂のかは少しうじうじ気味もあったが、だんだんとのびのびとした少女になっていった。民宿の主人を演じたロザンナがよかった。愛する人が亡くなったときの悲しみを告白するときに涙を流していたが、ヒデのことを思いながら語っていたのだろうかと思った。もう一人、ロザンナ経営の民宿に泊まりにきた姉妹がいたが、そのチャラチャラした妹役の高部あいも印象に残った。最近の軽~い娘を演じていたが、セリフもしっかりしていて、それが、このチャラ娘を実は、しんのしっかりした子という印象にしている。
ところで、観客の90%は以前の文学少女たちだった。「赤毛のアン」「若草物語」と、西洋の自分の目標に向かって明るく生き、道を開いていった少女たちを主人公にした物語が、戦後の日本の少女たちにどれだけのあこがれと励みを与えたか。私は、どっちが好きだっただろう。思い出した、このアンやオルコットが送りだしたの4人の姉妹たちよりも、もっと激しいスカーレット・オハラ(「風とともに去りぬ」)に取りつかれていた。少女のころ(ティーネイジャー)のころのあこがれというものは、いくつになっても大切な思い出だ。
Posted by ダイアン・M at 16:55│Comments(0)
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