2010年10月30日
パパの無償の愛、「ボローニャの夕暮れ」
久しぶりに、映画館で映画を見た。昨日まで(10月29日)上映のイタリア映画、「ボローニャの夕暮れ」。
映画のチラシにこう書かれている。「生きていくって、寄り道ばかり」。ずどーんと胸に来るコピーだ。
物語は、第二次世界大戦を挟み50年代初期まで、タイトルにもあるボローニャが舞台だ。ある3人家族のお話。
不器用な娘、そしてその娘をとても愛する父親。娘は同級生殺害の容疑がかけられ、更生施設に入れられるのだが、父はどんなことがあっても、どんなことを言われようとも、娘を信じそして彼女の味方だ。自分が父親っ子だったので、こういうお話はぐっとくる。画面を見て、何回か涙が頬をつたった。
戦火が激しくなり、鉄道が爆破されたら娘のいる更生施設に行けなくなるからと、その近くに引っ越す父親。母親は、娘に対して距離を置いていた。娘は美しい母に対し羨望と劣等感を持っていた。
母親は夫と別れ、隣人で夫の友人と生活を共にするようになるが(この人は戦後銃殺される)、戦争が終わってしばらくして、夫、娘と偶然に再会、そして、また3人は一緒に暮らすことになる。時間が、それぞれの抱えていた思いを解決したのだろうか。
家族だからといって、みんながわかりあえるわけではない。たまたま同じ家族のメンバーになってしまったのかもしれない。しかし、その縁は尊いものだ。
ノート、監督:プーピ・アヴァーティ、出演、シルヴィオ・オルランド、フランチェスカ・ネリ、アルバ・ロルヴァケル
桜坂劇場で。
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Posted by ダイアン・M at 02:00│Comments(0)
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